荒れ狂う弟

1月4日 木曜日
夜勤明け、エミューの飼育後、
屋根の雪下ろし作業。
それと落ちた雪の除雪作業を行った。
昼・・・家へ戻った。
休憩しながらちょっとビデオを観ていた。
あえて昼寝しないでそうしていた。
引きこもった弟を意識してのことだった。
泣ける話を観て、泣くことで
自分の心を洗い流している意味もある。
でも夕方、少し休んで、
そして夜、夕飯を食べた。
弟と話もしていた。
これからいろいろしてみようと
いろいろ相談に乗っていたのだが・・・。
しかし、弟の心は相変わらず不安定で
深夜にはひどく荒れていた。
暴れるし殴りかかってくるので
しばらくして
カウンターパンチを食らわした。
自殺するとかどうとかわめき、
少し弟の身の危険を感じ・・・
(実際は自殺はしないと思うが
事故になりかねないので。)
ぶっ飛ばして張り手をして、
ついにはやむを得ず首をつかんで
取り押さえた。
取り押さえながら、話をし、
弟が通っている名寄の施設へ連絡したのは
深夜2時ごろ。
このまま、放置して寝るわけにも行かず、
とにかくどうしていくべきか、
対処していくしかないと思った。
弟は、札幌の専門医にみてもらいたいというが
心の病、ひとの悩みは先生には治せない。
どうしていけばいいか、その対処の手段を考えていくことを
相談することはできるが、その先は自分の努力だ。
ましてや、父の死の悲しみは
自身が乗り越えなければ行けない。
それと気候のこともあるかもなぁ。
それとショックや気候で引きこもることで
うつの傾向が出ているのだろう・・・。
悪くなる前に短期入所を利用する、
それが医師の判断だった。
弟は、入所を嫌うのでそうしなかったが、
生活のバランスを整え、精神を安定させるには
ときには自由わがままさせておくのではなく
ある程度の束縛によって習慣を正すことも必要だ。
数日間預けることも頭に入れつつ、
とりあえず普段通っている施設に相談することが
今すぐできる対処法であり
弟の気持ちを落ち着かせることにもなると判断し
拙者は弟を連れて名寄へむかった。
そもそも、入所させていないのは
拙者の意志でもある。
なるべく普通に日常で自立させたいという想いがあるからだ。
それに、専門医も拙者が、弟と活動していること、
下川町で地域の人が協力してくれている可能性に
期待をかけ、そっちのほうを応援したいという話だったからだ。
すでに深夜3時。気温はマイナス15℃。
そして名寄へ到着し、宿直の方と話し合った。
来週は、弟を連れて実家の父の法事に行く。
弟は短期入所を好まず、心配だが
実家に行くまでは様子を観る事にした。
ちなみに弟と同じような状況に陥っているひとが
最近も利用者にいるようだし・・・
家族を失ってそこを安定させるのに
苦労している話もあるようだし・・・。
弟は朝から職業訓練に参加する予定だったので
弟はそのまま残し、
ちょっと殴ったり押さえつけたんで
弟に湿布を渡して、
施設の人に貼るのをお願いして、
すでに早朝だったが拙者は一の橋へ帰った。
まぁ、暴れたり殴り合いの事態になる前に
連れてこれれば弟をぶっとばしたり抑えたりしないで
すんだわけだが・・・
とっさのこととは言え悪かったなぁと思う。
でも事前対処ってほんと難しいんだよねぇ・・・。
日が明けて、へとへとで
胃薬と風邪薬探して飲んで寝た。
しかしその朝からまだまだ
ハプニングは続いていた・・・。
疲れの反動かな・・・?
施設の人にもご苦労かけてしまうなぁ…。
優先すべきこともはなんだろう・・・
限られた時間の中でやるべきこととは・・・
自分の暮らしもまま成らない、
お金もない、というか弟は年金生活だが
拙者はお金がなくて昼飯も食べていないのだがなぁ…。
そして夜働きながら昼間、夢を追っている。
そして守っていかなければ
いけないものもある。
自分の体だって保っていかないと
やっていけない。
ただ、拙者はここに住み続けながら
ひとがお互いの弱さを補いながら
支えあい生きていける暮らしを理想として
生きていきたい・・・
そう思うと、弟がまわりと
支えあっていけるように
導いていきたいと思うのである・・・。
父が亡くなったというのに、
いつまでもこんなことでいいのか?
弟よ・・・。ニンニン。

で、実際に弟の治療法として1つの方法は
拙者的には、多くの人と話をしていくことと思っている。
名寄・下川周辺のひとへ・・・!!
弟と話し相手になってくれるひと求む。
また、家族を失った悲しみを乗り越え、
同じように悲しんでいる人を元気付けたいと思う方、
居ましたら、力になってもらえたらなぁと思う。
知能障害を持つひとたちは、
頭の中で理解したり納得することに
非常に多くの経験や理解の繰り返しが必要であり
時間を要するのである・・・。
そしてまたそのうちなにか計画をたてるので
そのときもご協力のほどよろしくお願いします。