弟のお店体験Inやない

10月12日 曇り
今日は弟マー君にとっても、拙者にとっても、
嬉楽しい充実した時間を得られることになる。
★★
昼間は庭の柵取り外しのためくぎ抜き。
愛犬アシリがいなくなった今、
この網は、エミューのために使おう・・・!!
風は冷たい。冬がすぐ目の前に近づいているのだ!!
★★★
夕方、弟マー君と町へ!!
まずマルウささきさんでお揃いジャージの注文。
住民の方の提案であり、なおかつ拙者はたしかに
ジャージが必要だったのだ。なので購入することに。
それから美花夢カフェへ!!弟の希望で。
そしてしもかわ学会の会議に出席。
最近はどこを歩いていても、弟へのエールの声が。
弟がスペシャルオリンピック全国大会へ出場するからだ。
★★★★
夜・弟と拙者は、矢内菓子舗へとむかった!!
職業訓練やお店体験を強く願って
それでもなかなか体験できなかった弟。
まだこの近辺では、福祉施設があっても
障害者が自立していくための
訓練の受け入れの場がほとんどないのである。
そんな現状を考え、拙者は、
いつもお世話になっている矢内一家に相談。
閉店後に1時間延長して
弟のお店体験の時間を設けていただいた。
そして延長した時間内は、
近辺の親友たちにお店に
買い物に来ていただくように呼びかけたのだ。
拙者の実家のある埼玉のほうでは、
社会自立を目指す障害者などを受け入れるお店、
そしてボランティアとしてそういったお店へ訪れる
お客さんがいて、人が自立していけるように
支えあおうとする動きが日常にある。
福祉や介護、教育・・・
それらは施設があっただけでは成り立たない。
支えあい育み合おうとする住民の心を育てていくことが
とっても大事なのだと思う。
マー君は、知能発達遅れと自閉傾向があるが、
自立心、向上心を持ち、頭の中では必死で考えている。
そんな弟だからこそある意味、活動面では動きやすいし、
回りも前向きに応援しやすいのではないかと思う。
★★★★
『弟マー君・おかしのやない お店体験』
まず、矢内パパと打ち合わせ。
弟も自前のエプロン、バンダナをつけてスタンバイ。
閉店時間8時になる。
夜8時、矢内ママとパパに指導を受けながら
作業の家庭を練習!!
弟の顔はかなり表情が硬く、動きもぎこちなく
話し方も不自然である。おもいっきり緊張している!!
無理もない、弟にとってお店の仕事も接客も初体験だ。
ぼちぼち呼びかけた友人が買い物に来てくださった。
新規就農の親友ゴン夫婦が1番手!!
それからつぎつぎに訪問してくれて
弟は大忙し。弟の作業はゆっくり丁寧。
かなりのんびりしていて、
中にはややせっかちで思わず反射的に、
隣にいる矢内ママにお金を渡す方もいるけど
それでも多くの人は、弟としっかり対話して、
それをじっくり見守り買い物をしてくれた。
そしてお客の多くが顔見知りであるとはいえ、
繰り返しているうちに
弟の顔にはゆとりが出て笑みもこぼれている。
そして作業もかなり見違えるほど上達している。
やない家長女一家も親子夫婦で
楽しそうに見届けてくれていた。
ちなみにたまたま今日は毎月12日はパンの日だった!!
販売しているパンも特別メニューや特価なうえに、
買い物のあとでサイコロを振ってもらい、
出た目の10倍スタンプがもらえるというサービス。
終了間際に駆けつけてくれたナスケンが
振ってサイコロというギャグを伝授して
弟もしっかりやっていた。
1時間以上にわたってとてもにぎやかで楽しく
あっと、いうまに過ぎていった。
中には久々に会った顔ぶれもある。
なによりも良き友人の
いっぱいいっぱいの優しさに触れて、
弟のみならず、その風景をみて
見守っていた拙者までとても嬉しい。
店主の矢内パパも非常に理解を示してくれて
この活動に喜んでくださった。
でも、こんなに本格的にやるとまで
想像していなかったとびっくりしていたけど。
数回、重ねながら動きを作っていき、
自立しようとする人たちと、お店・お客の・・・
住民同士の暖かい輪が育っていけたら
本当に温かくてすみやすい良い町になる。
下川町ってそれが出来る町だと思っている。
やないさんからお土産のパンも頂いた。
今回のお店体験で呼びかけて、秋田の実家に帰って出産後
名寄に戻ってきた何年も前からの親友と
久々にあったので車にいる赤ちゃんをみさせてもらって
その間にお店に訪問してくれた方と会えなかったかも。
ご協力してくださりありがとうとこの場を借りてお礼申し上げます。
夜中、家に帰って弟と一緒に
パンを食べながら話をした。
弟は非常に活き活きしていた。
皆さん、ありがとう御座います。矢内さん、感謝!!
きっと1時間以上も遅れて閉店作業をしているに違いないです。
仕事で疲れているのに遅くまでつきあってくださって
ありがとう御座います。またお世話になっちゃいます。ニンニン。