昭和の玉出初恋物語

10月1日 雨
いつもご愛読感謝。さてついに10月でござる。
そろそろ雪の季節が来そうでござる。どうする?
今日は大雨だったのでやんでから、少し作業をした。
さてさて、10月入りスペシャルということで
思い出話でも書いてみよう!!
『コミ小峰の幻の初恋物語
拙者は幼稚園時代、森に囲まれた東京都花小金井から
大阪市西成区玉出というところに引っ越した。
西成区といえば、全国でも治安の悪さで有名らしいが
拙者はこの町が好きでござった。
玉出幼稚園に通うことになった拙者は、
幼稚園を1年しか通わない子が集まるクラスへ。
よってこのクラスで2年間幼稚園に通っているのは
拙者だけなので、拙者はイベントのときには
ソロの部分や先導する役割が多かったのでござる。
拙者が来てまもなく、友達になってあげるっていう女の子がいた。
まぁ、それはべつにいいのだが、
ある日砂場で遊んでいると、ひとりの女の子が近寄ってきて
拙者の砂遊びになにげに加わってきた。
一瞬拙者はその子が輝いて見えたのでござった。
それからよく覚えていないが、
それ以来拙者の側にはその可愛い子がいた気がする。
玉出小学校に入学し、1年のときも同じくそばにはその子が。
その子をNAOと呼んでおこう。
小学2年のときも同じ班だったし・・・ある日、
「わたしのこと好き?」とたずねられた。
拙者は、恥ずかしくて「きらい!!」と答えた。
それからある日、席替えをしたとき
別の女の子と一緒になった。
じつは小学校に入って2年間、NAO以外の子に関しては
あまり知らなかったのだが、
その別の女の子が好きになってしまい、
あっというまに仲良くなってしまったのだ。
その女の子をOOと呼んでおこう。
女の子OOといつも一緒に仲良く手をつないで歩いたり
遊んだりする日々が続いた。
ところが女の子OOは、転校することになった。
女の子OOとの日々は終わった。
そして小学3年、4年、5年・・・
偶然にもNAOとは同じクラス。
しかも拙者と同じ委員だったりする。
さらに、女の子OOは、玉出小学校に帰ってきた。
別のクラスなのだが、その噂を聞いていた。
そんなある日、遠くからOOの姿を見かけたが
拙者は声をかけることなくその場を去った。
小学5年が終わり、拙者は東京都世田谷区に引っ越すことになった。
引越しの日・・・誰よりも早く見送りに来たのがNAOだった。
しかも花束を持ってきた。
それから大勢の友人たちが集まり拙者を見送ってくれた。
そして引っ越したあとでいろいろ思い返した。
拙者はNAOがいつも側にいてくれたこと。
別の子と仲良くしていたときに泣いた意味。
公園に遊びに行くと、いつも公園の側のNAOの自宅から
NAOが自分に手を振っている。
花束を持って来てくれた事・・・。
なんとなくNAOの気持ちがわかってきた。
そう、拙者は恋愛に関しては
とくに女の子の気持ちに対してはかなりの鈍感だったのでござる。
いつも会っているときには、
ぜんぜん気づいてなかったのでござる。
拙者の初恋は終わってから気づいた恋だったのかもしれない。
ちなみに、その後は学生時代の拙者は、
必ず別れが来ることを悟ってしまったせいか
あんまり恋をしようという気持ちは薄かったのでござった。
あんまし青春してないでござるなぁ〜。
とても世界の中心で愛を叫ぶまでには到達できないでござるよ。
なにはともあれ少女NAOは6年間をともにした
幼馴染だったのでござった。今も元気かなぁ〜。
ニントモカントモ。