知能障害の弟の自立・・・でござる!!

拙者の弟は知的障害者である・・・
両親は亡くなっている・・・
養母が遠く埼玉にひとりいるだけ・・・
拙者が保護者となって
面倒見てきたが・・・
同居はもともと期間限定を
条件に引き取っていたので、
結婚したため、
今年からは、
彼の独り暮らしが始まった・・・!!
本当の意味での自立にむけて
考える時期が来ている・・・
知能障害のひとたち・・・
それを支える家族の大変さを
それを知らないひとたちにも
理解してもらい・・・
少しでも支えていく心が
芽生えていくことを願いつつ・・・
弟のことを
細かに書いている・・・




ちなみに・・・拙者は
毎日・・・
昼間は牧場、夜は温泉で朝まで夜勤という
生活状況・・・!!

3月1日 雪のち晴れ
だんだん温かくなってきた。
春である・・・!!
夜勤が終わると
一の橋の持ち家、
つまり弟が住む家に直行。
電話がつながらない状態なので
様子を観ないと心配だ。
一の橋にいる間は
比較的様子を確認できる。
なのでなるべくは
干渉せずに、
弟の自立を見守りたい部分もある。
だからといって、
ほっとくのがいいのか?
それも疑問だったりする。

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午後になり、
温泉へ行く途中で、
また弟の様子を観た。
弟なりに
せっせと放置していた部屋を
整理しながら
いろいろ探していた。
なかなか、生活のことにまで
気が回らない様子。
外の屋根から落ちた雪もそのまま。
向かいのおじいちゃんが
心配しながらみており、
持っている除雪機で
玄関前に落ちた雪も
飛ばしてくれたのである。

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温泉から戻った拙者は
再び弟の様子をみにいった。
そして家へ帰って夕食を食べた。

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夜になり、夜勤の前に
弟の様子をみにいく。
溜まっていた洗濯は
無事した様子だった。

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SON山形大会まで
1週間前となったが、
弟の頭の中は、
いろいろな
やりたいことでいっぱい。
1番は、電車に乗って
どこかへ行くこと。
それが常にやりたいことらしい。
なかなかお金と
時間のかかる趣味である。

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あとは知り合いの酪農家が住む山、
そして森林浴なのである。

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一見、やりたい事、
気分転換したいことで
悩みこんで
なにもかも手が
つけられないようになっている
弟は、
ただのわがままにもみえる。
でも、

弟にとって
気分転換は、
知能障害によって
欝になったり、
引きこもったりする状態から
必死に立ち直ろうとする
気持ちの現われだろう。

年金生活を送る
知能障害のひとにとって、
経済的なゆとりはない!!
生活するだけでも
ぎりぎりの状況である。
そんな彼らが、
生活以外の
気分転換をする余裕を持つのは、
なかなか困難なことである。

生活を支援して
もらっているのだから、
息抜きしている場合じゃない
という言い分もあるが、

実際は、
知能障害のひとだからこそ、
暮らしに余裕が必要なのである。

健全なひとは、
自ら、我慢するべきことは
我慢して、
日常の中から
生きがいを見つけたり
気分転換するすべも
見出せるが・・・
知能障害のひとたちは
まわりの支援がなければ
なかなか、自ら
道を拓いていくのが
困難である。

だけど
知能障害のひとは、
特異的な過ぎれた能力がある。
抜群の記憶力や
こだわりを持った細かな作業・・・
本来、それぞれの特性や個性を
まわりがお互いに活かしていく暮らしが
日常にあれば・・・
たとえ少ない年金暮らしでも・・・
福祉支援に大きな負担をかけなくても
彼らが生きていける
社会が作れるのだと思う。

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しかし今は・・・?
知能障害ではないひとでも
多くの人が、
生きがいを失い、
道を見出せず・・・
日々の暮らしに追われ
苦しんでいる・・・
まわりをみるゆとりさえ
失っている・・・
そんな社会・・・。
難しい社会である・・・。
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物やお金ではない・・・
心の豊かさを、
みんなが作り上げていき・・・
そして皆が支えあっていければ・・・
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そう願いつつ・・・
拙者は・・・
心の豊かな暮らしを
これからも求めていくでござる・・・

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自分が常に存在することで
弟の支えになっていればいいが・・・
頼りすぎてしまっているようにもみえる・・・
もっと日々の暮らしで悩んで欲しいし、
そのためにコツコツ歩んで欲しいし・・・
独身だったときも、
弟と同居していることが
はたしていいのか、悩んだときもある・・・

どうしていくべきことが
弟にとっていいのか?
どうしていくべきことが
自立へつながっていくのか・・・

拙者は弟ではないので
確かな道はまだまだわからない・・・

ニンニン。