ひとりよりふたりで生きていくこと。

5月14日 晴れ
夜勤が終わり、朝8時からいつもTぶちさんが一林会に顔を出すと聞き、
Tぶちさんに、相談ごとをしにでかけた。
牧場を整備する件でユンボでの仕事のお願いである。
イサホ氏などのまわりと打ち合わせして打ち出した予算で話し合い、
正直、Tぶちさんにも世話になりっぱなしの部分が多いが、
日ごろの親密な付き合いから
応援の意味も兼ねて、快く承諾してくださった。
それにTぶちさんは、拙者の日ごろの人との接する姿勢などや
移住当初からまわりと自分から接していった姿勢などを
かってくださっている方でもある。
Tぶちさんは、最近和紙にも凝りだしたという。
Tぶちさんは、これまでにも、
陶芸・染物・シルバー粘土のアクセサリー・油絵・書道などをして
それを教育活動で活かしてきたのであるが、
ケナフ栽培をしてそこから和紙を作るという一連の体験を
教育活動に活かしているのだ。拙者も興味津々なのだが
なにぶんゆとりが作れないでいる。
でもこれらを、エミュー牧場、遊牧村と連動させながら
活かしていくべきである。
卵の輻射熱効果など、孵化に関する知恵も聞いた。
(つまり、卵を途中で抜き差しすると熱が変化してしまうので
 じつは、孵化率をさげることにつながっているかもしれない。)
そして、Tぶちさんは、拙者に話した。
嫁さん、もらえという話し。
そして拙者が、今、自分が生きるのも精一杯で、
相手を養えないから、家族を持とうとしないでやってきたこと、
そういうことを相手にいうものだから相手を考えさせ、
入りづらくしてしまうところ、そういうところをずばり指摘。
そしてこう話した。
ふたりになるとそれだけ生活が困難と思っているようだけど、
嫁さんが増えることで、ひとつの食材があったら、
それをいろんな工夫をして、
同じ量でも何倍にも活用できるようにしたら、
同じ生活費でも、なんとか食っていける。
しかもひとりで苦労しているよりも、
ふたりで苦労を分かち合っていけば、発展性がある。
Tぶちさんの貧しい中でも生き抜いた体験談でもあった。
たしかにお金のことや相手が暮らしていけることを気にしているより
その中でも生き抜くことを考えれば、生きていけるのかもしれない。
もう拙者は、すでに何度もチャンスを逃してしまったが、
今後は、そういう迷いを捨てて考えられればいいでござるなぁ。
午後は、寝不足で半分死んでいたでござる。起きたら夕方でござった。
とはいえ、夜中の仮眠と昼寝をあわせても
6時間半でござるが。
外ではヒグマの活動が活発になっていると
注意を呼びかけるお知らせが流れていた。ニンニン。