稼ぎたい弟の悩みを追え!!
6月8日 曇・雨
今日も弟は職業訓練へ行かなかった。
まぁ、拙者は別に行かなくても
いいと想っているので
とくに触れない。
もともと知能障害の人は
多くの不安を抱えながら頑張って生きている。
無理しないで
生きていけばいいと想っているからだ。
夕食を済ませて出かける前、
2階で寝込んでいた弟が降りてきた。
どうやら何か言いたいらしいが
言い出せないようだ。
雑談を交わしながら根気よく待つ。
弟は一生懸命頑張って、
メッセージを発した。
弟『働きたい、お金を稼げるようになりたい。
他の障害者が自立しているのを観て
負けているのがいやだ!!』
拙者(COMYU)
『そういうひとたちは、
障害を抱えながらもわがまま言わずに
必死で頑張っているからなぁ。
自分のペースで生活していくか、
社会・周りの人のペースに
自分のことは我慢しながらでも、
社会で働きながら生きていくか・・・
どうしたいんだ?』
弟
『社会で働いて生きて生きたい。
それに・・・職業訓練に不満もある。
利用者に、のろま、ぐずぐずするな、
とか、怒鳴られる。
それで腹が立って、
大声だしたりする。』
拙者
『社会に出ればなぁ・・・そんなの当たり前だ。
のろま、馬鹿、しっかりしろ、。
どこに行っても、当たり前のように、
とくに慣れないときは言われるだろう。
僕は、本州でバイトしていた頃、
店長に毎日怒鳴れらながらしごかれた。
今は、夜勤の時間は
自分ひとりだから、
自分がミスしなくたって、
昼間のひとのミスで
お客に怒鳴られても、
我慢して聞いて、誤って、そして
対応しなければいけない。
それが社会で働くってことだ。
社会で、怒鳴られてもそれでも
我慢してやっていけるのか?
職業訓練ぐらい我慢して
やりこなせないようじゃ、
難しいぞ・・・。
社会で出るためなら
休まず、きちんと働けないとなぁ。』
弟
『社会で働くためなら我慢する。』
拙者
『社会で働きたい、お金を稼ぎたい・・・
そう想うなら、一の橋に住めないんじゃないのか??
そういうひとは都会にすまないとなぁ・・・
都会なら働く仕事はなんとかなるかもしれない。
そのかわり、お金がかかるけどね。
下川でお金を働く仕事につけるようなら、
仕事を探して出て行く人もいないだろうに。
僕は、お金を稼がないために
ここに来たようなもんだからな。』
弟
『一の橋には住みたい・・・通いたい・・・
バスで通う・・・!!
Yさんとかで働きたい・・・』
拙者は・・・弟の相談を受けるために
夜勤先に少々遅刻することを伝えた。
知能障害の弟が向き合って相談しているのに、
途中でほったらかしておくことはできない。
★
拙者
『難しいだろうけど・・・
体験だからいいけど、
仕事としてはまだまだ、
今だとぜんぜんまだ、のろまだし
ひとのサポートがないとできない。
でも、お店体験・・・体験だけでなく
ちゃんと仕事としてこなせるように
なることを意識して頑張れば、
将来、バイトが出来るきかっけを
つかめるかもしれない・・・。
でも一人前にこなせるようになるまで
お金(給料)なんかもらえないし、
通いながら学ぶのなら、
お金だってかかるし、
それでも、勉強していく覚悟はあるか?
それなら、その意志を、
こんどの体験のときに伝えて
社会で働いていくことを目標に
頑張っていこうじゃないか。』
弟
『悩んでいるといらいらして
叫びたくなるんだよ。うぉぉぉ!!』
拙者
『我慢することはよくない。
我慢しないでいいと想う。
でも、叫んだら近所のひとや
まわりのひとに迷惑じゃない??
なんのために働く?』
弟
『自分のためとひとのため・・・』
拙者
『自分のために動いていたら
ひとからお金なんかもらえない!!
仕事にはならない、仕事はできない!!
ひとのことを考えて、ひとのために尽くすからこそ、
そのお礼としてお金をいただけるわけだ。
働くにはなにが必要だ?』
弟
『ひとのことを考えること・・・』
拙者
『手が足りなくて困っている人がいたら?』
弟
『手伝ってあげる・・・』
拙者
『お店にきて、わからないことがあって
困っている人がいたら?』
弟
『教えてあげる・・・』
拙者
『自分のことより、常にひとを思いやれることだな。
まわりの迷惑を考えずにわがままを通したり、
自分が怒鳴られたからといって気にしてたり・・・
ひとのことを思えれば、
自分のわがままや、ひとに何か言われてたことも、
我慢できるはずだがなぁ・・・。
本気で社会で働きたいと想うのならば
そうできるように努力しなきゃな。
でも、我慢することはよくない!!
我慢せずに、僕に相談しな、話しな!!
怒鳴るんじゃなく、相談しな!!』
★弟は年金がある、一の橋にいるのならば
なんとか生きていけるだろう。
弟が社会で働けるようになりたい、
向上していきたいと望むなら、
努力は必要だが、それを目標にして
まわりと相談しながら活動していければと想う。
拙者は、お金や物を求めていないし
働くことが必ずしもいいとも想っていないが、
ほとんどのひとは、
社会に出て働いてお金を稼ぐことが
社会で生きていくこととして当たり前の時代。
弟が悩むことは、当然の悩みでもある!!
まずは・・・仕事を体験しながら
社会で出れるように訓練せねば・・・。
まずはそこがスタートだ・・・
とてもかかるだろうなぁ・・・
でもやればできるのだから、
ひとよりたくさん努力が必要だが
できるようになれる!!
そこを1つのステップとして・・・
いずれはどこかで単発的にバイトを探すしか・・・
でも場合によっては住み込みじゃないと
厳しいのでは・・・?
だが、それは次の段階で考えればいいことだ。
★
;;
今日は、昼間は天気雨・・・
昼間は牧場で飼育作業、
それから注文の品を一の橋郵便局で発送したり・・・
夕方は、草刈作業を開始。
しかし雷が鳴り響く・・・
それが激しくなってきたので作業をやめた。
案の定雨が降り出し次第に強くなった。
大雨になる前に家へ非難できた。
夜は飯を食べて、弟の相談を聞いて・・・
そして夜勤にはやや遅刻するものの
夜勤へとむかった・・・!!
ニンニン。