一の橋の新年会★変態たる由縁。

1月22日 晴れ
かなり冷え込んだ。
凍り付いて車のドアが開かなくなるぐらい冷え込んだ。
相変わらず慌しく時間が過ぎていく。
現代社会の中で田舎暮らしを実践するとなると
実際はとてもやることいっぱいで忙しいのだ。
飼育のあとは、郵便局などで荷物の発送などして、
昼は昼寝をして夜勤の疲れを癒す。
ここ1週間、日中は肉体労働、
夕方は受注や事務、企画などやっていたからか、
精神的には大丈夫だのだが、
さすがに体に披露がたまっており、
思うように動けない・・・また細かいところを
除雪とおもったが、身の回りの軽い除雪等作業に
とどめておいた。
おまけに今夜は新年会、
だから大掛かりな作業は控えた。
一の橋の新年会には、40人近くの出席者。
とはいえ、実際の定住住民は10人弱で、
公務員や自立センターなどで大半の数になるだろう。
地域のおばさんが数人という少なさが残念である。
交流会は楽しく交流した。
ところである若者は問う、
『なぜ、極寒で繁殖も厳しく雪も多くて手間もかかる。
人も少なく若者もいない、そんな一の橋で
エミューを飼うのか??
もっと暖かいところでやったほうが維持も楽だし、
効率もいいのではないのか?
埼玉や本州にだって豊かな環境があるし、
同じような目的の団体が
協働で自給自足の基盤を作っている場所だってあるし、
そこへいけばこんな苦労をしなくたって
楽に夢が実現できるんじゃないの?
なぜ、消えていきそうな、こんな集落に住もうとするの?』
たしかに理想の暮らしを目指すだけなら
そのとおりであるかもしれない。
しかし、拙者は一の橋の環境にほれ込み
そして可能性を感じている。
豊かな環境の厳しさと恵みを受けて暮らせて
おまけに、ほどほどの小さな集落がある。
さらに国道が通っており車があれば
交通的にも不便はない。
町にも近いしその上、海にも近い。
拙者にとってはとても恵まれた環境だ。
さらに魅力は、何かをするには大変だけど、
極寒で豪雪地帯であること!!
自然の厳しさを肌で感じることが出来る。
自然に挑む。
それが拙者には生きている実感を
感じさせてくれるのだ。
拙者はエミューを飼うために住んでいるのではない。
一の橋を住む糧や暮らしの基盤の核として、
エミューに夢を抱いているだけなのだ。
消えていきそうな集落だからこそ
これから先に未知の可能性を秘めているのだ。
エミューもそうである。
その未知数なのが魅力。
挑戦する気持ちを振るいおこす。
はじめから基盤ができている地域でただ
理想の暮らしをしているだけではつまらない。
自分の描く暮らしを実現するために
苦労をするから楽しいのだ!!
「苦労」から学ぶことや得る事は非常に大きいはずだ。
それをみてみたい。感じて見たい。
拙者の目指すのは理想の暮らしを実現することではなく
少しでもその暮らしの基盤を築き、
それに近づくこと。
生きている間に達成しなくたっていいのだ。
過程を楽しみたいのだ。
そういうとその若者は納得していた。
しかし便利社会の今、
その生き方や考え方は
はっきりいって変わりものかもしれない。
そして理解できないひとも多いかもしれない。
しかし自分の思いを少しでも形にしていく事で
伝えていきたい・・・
自分でも今は変わった考えだろうと思うが、
変態(ヘンタイ)・・・ひとと変わっている。
変態する・・・成長する・変化していく事・・・!
そんな意味を含めて拙者は自称・変態小峰なのだ!!
そして・・・また夜勤へむかうのだった。
ニントモカントモ。